京都大学防災研究所内鉄塔におけるPDCE避雷球の落雷抑制効果の検証

「京都大学防災研究所内鉄塔におけるPDCE避雷球の落雷抑制効果の検証」
京都大学防災研究所内に設置された高さ50mの鉄塔

京都大学防災研究所内に設置された鉄塔において、PDCE避雷球(PDCE-Magnum)の落雷抑制効果について、実際の被害状況および落雷観測データをもとに検証を行いました。

2015年12月の設置以降、2024年12月に至るまで10年間にわたり落雷被害は確認されておらず、長期間の実設置データに基づく検証事例となります。

【3分でわかる】検証結果のまとめ

実績: 京都大学防災研究所内の鉄塔にて、設置後10年間「落雷被害ゼロ」を継続中。

信頼性: 設置前は毎年発生していた被害が、PDCE設置を境に解消。

検証: 第三者機関(フランクリン・ジャパン)の観測データと、京都大学防災研究所による被害報告に基づき効果を実証。

設置前・設置後の被害状況比較

京都大学防災研究所内の鉄塔では、PDCE避雷球設置前後で落雷被害の発生状況に明確な違いが確認されています。以下は、設置前後の被害状況を整理した比較です。

項目設置前(2010年〜2014年)設置後(2015年12月〜)
設置状況PDCE避雷球 未設置
既設避雷針のみ
PDCE避雷球(PDCE-Magnum)設置
(既設避雷針を残し+1.5m高い位置に取付)
落雷被害の発生毎年、落雷被害が発生落雷被害の発生なし
主な被害内容機器故障、PCデータ破壊など被害報告なし
継続状況複数年にわたり被害が継続約10年間被害なし(※)

※2015年12月の設置から2024年12月現在の調査時点まで。 ※公開資料および関係者提供資料(京都大学防災研究所、株式会社日本減災研究所)に基づく。

【設置前の被害状況について】 2010年から2014年にかけては、毎年のように落雷による被害が報告されていました。特に2012年には、パソコンのデータが破壊されるといった金銭では解決できない被害も発生しており、早急な対策が求められている状況でした。

【設置後の経過】 2015年12月のPDCE設置以降、現在(2024年12月)に至るまでの約10年間、同鉄塔および宇治川ラボラトリーにおける落雷被害は一度も確認されていません。

フランクリン・ジャパンの落雷データを用いた検証概要

PDCE避雷球設置前後における落雷被害の年表(京都大学防災研究所)
PDCE避雷球設置前後の被害状況整理
(フランクリン・ジャパンの落雷観測データを用いた検証結果の一部)

京都大学防災研究所内の鉄塔において、フランクリン・ジャパンの落雷観測データを用いた検証を行いました。

フランクリン・ジャパンの落雷観測データ(一部抜粋)

◼︎ 設置前後落雷発生数分布

落雷抑制装置設置前と設置後の落雷発生数分布を比較したグラフ

芦田先生による見解

本検証について、京都大学名誉教授の芦田 譲先生(社会基盤工学)より、以下のコメントをいただいています。

 雷の発生個数は年度によるので、各年度の個数で避雷針の落雷抑制効果の正確な検証はできません。しかし、落雷による被害をみると、2010~2014年度には毎年被害が発生しているが、PDCEを既設避雷針より1.5m高く設置した2015年以来2025年まで被害していません。
 これらのデータから一つの傍証にはなると思います。

京都大学名誉教授 芦田 譲 氏

詳細レポートのダウンロード

本検証に関する「フランクリン・ジャパン社による落雷観測データ」や「落雷状況分布図」を含む詳細なレポート(全25ページ)は、以下のダウンロードボタンよりご確認いただけます。